ファイアパンチは神漫画だった!感想と魅力について詳しく解説!
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「最近面白い漫画あんまりないなー」
「なんか展開がありきたりでつまらない」
こんなことを考えてはいませんか?
そんな刺激に飢えている方にオススメしたい漫画がこちら、
「ファイアパンチ」!!
ファイアパンチとは、藤本タツキが少年ジャンプ+で初連載した作品です。
今回は、ファイアパンチ全8巻を読み終えた私、ちー兄(@tinidesigne)が個人的に感じたファイアパンチの感想と魅力について詳しくご紹介していきます。
これから読んでみようと考えている方は、ぜひ参考にしてください!
ファイアパンチのあらすじ
この世界には、祝福者と呼ばれる能力があった。
祝福者のなかにいた「氷の魔女」と呼ばれる人間が、世界を雪と飢餓で覆っていった。
厳しい世界で、再生能力を持つ祝福者である主人公のアグニ、妹のルナは、自分達の腕を切り落として、村の人々に分け与えながら毎日を過ごしていた。
そんなある日、べへムドルグ王国の軍隊が村を襲いに来る。
兵士のリーダーであるドマは、村が人肉を食べることを知ると、殺意のある言葉を放って村を焼き尽くす。
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
「私の炎は焼け朽ちるまで消えないぞ」
燃えると同時に再生がはじまる地獄…。
苦痛が続くなか、再生能力が弱い妹のルナはアグニに最後の一言を残して亡くなる。
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
「生きて」
アグニは、その言葉から生きることを決意。
8年間の苦しみに耐え抜き、ドマに復讐をするため、べへムドルグへと旅を始める。
『ファイアパンチ』1巻発売記念PV
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
良い意味で読者を裏切るストーリー
あらすじを読まれた方は、「よくある復讐系漫画か」と思いませんでしたか?
しかし、ファイアパンチにとって復讐は、ストーリーのごく一部に過ぎません。
ふつうの漫画なら、目的に到達するまで苦難な道のりがあるでしょう。
巻数でいうと、8〜10巻といったところでしょうか。
ネタバレをすると、ファイアパンチ1巻最後にアグニの宿敵ドマが現れます。
ここで熱いバトルがはじまる!と思いきや「許してくれ(汗)」と半泣き状態で村を全焼したことを謝罪。(笑)
ブチ切れたアグニが殴ろうと襲いかかりますが、ご自慢の炎の祝福で反撃してきます。
その後、映画を撮りたいという謎の女性トガタの登場で展開が急変します。
急に「べへムドルグぶっ壊そう」とか「アグニを神様にしよう」など、復讐を後回しにしてやりたい放題です。(笑)
ファイアパンチの作者は、インタビューで「読者が予想している展開から大きく方向を変えた漫画にしたい」とコメントしてます。
これだけを聞くと、行き当たりばったりなストーリーを考えているだけと思うかもしれません。しかし、物語が脱線することなく進んでいくので、全てが繋がっていることを徐々に分かってきます。
予想できない新展開の数々は、多くの漫画を呼んだあなたを楽しませてくれますよ。
個性強めなキャラクター達
結論からお話すると、ファイアパンチに登場するキャラクターのほとんどはクレイジーです。(笑)
ファイアパンチのテーマの一つに「生きる意味」があります。
この世界では、誰もが飢えに苦しみ生きることに必死です。
残酷だとか可哀想といった感情が麻痺して人間は狂気に満ちています。
作者は、法も秩序もない世界では、人間の常識はなくなることを表現したかったのかもしれませんね。
全てのキャラクターを記事内でご紹介することはできませんが、個人的に印象が強かったキャラクターをまとめてみました。
あなたの常識をくつがえすこと間違いなしです。(笑)
※ネタバレを含むので、知りたくない方は流し読みすることをオススメします!
アグニ【主人公】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
強い再生能力を持つ祝福者。
裸で、復讐の炎を身に纏っている。(頭の半分は、根性で炎を消した)
殺された妹に似ている女性を勝手に妹設定にして喜ぶ変態。
べへムドルグから多くの奴隷を開放したので神様として崇められるが、すぐに悪役になる。
メンヘラ気質で周囲に迷惑をかける。
ドマ【復讐相手】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
死ぬまで消えない炎を出す祝福者の男性。
主人公の復讐相手。
この世界で一番の常識人。
映画の見過ぎで被害妄想がヤバイ。
ユダ【妹にそっくり】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
主人公と同じ再生祝福者の女性。
べへムドルグの指導者。
年齢=130歳。
演技をして国民を騙しながら統率している。
冷静沈着だが、決断に困ると神様にすがる。
トガタ【クレイジー映画監督 】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
主人公と同じ再生祝福者の女性。
漫画の8割を占める登場人物。
映画好き。
この世界で一番長生きしている。
炎を纏う主人公に興味を持ち、復讐を映画にすることを決意。
身軽な体術と銃の腕前を持っており、戦闘力は最強クラス。
マニアックな映画ネタや下ネタを披露してくる。
サン【ビリビリ少年】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
電気を出す祝福者の男の子。
アグニを神と崇め出した張本人。
口癖はアグニ様。
アグニ教を作って、聖書のかわりに炎書を作り出す。
後半で電気パワーを鍛え上げて最強になる。
外人女性【ビキニの槍使い】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
槍を自在に操る祝福者の外人女性。
右目の眼帯とビキニ姿が特徴。
べへムドルグ脱出の際、突如現れて兵士駆除を手伝う。
槍に乗って空中飛行ができる。
セリフが全て英語なので、翻訳されている。
アグニの弟子キャラの1人。
ブリーフ鉄仮面【強キャラ】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
金属を作り出す祝福者の男性。
真っ裸でブリーフ一丁。
言葉を全く話さない。
両手から出した金属の刃でべへムドルグの敵を一掃。
身体能力が高く、強い。
後半で全身フル装備になってカッコよくなる。
アグニの弟子キャラの1人。
お頭【心を読むバットマン】
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
相手の心を読む祝福者の男性。
レスラーのようなマスクと野球帽が特徴。
バットで銃弾を弾き返す。
攻撃されても、心を呼んで回避可能。
大声を出して、周囲の士気を上げる。
アグニの弟子キャラの1人。
「祝福者」という能力設定
漫画では、展開を盛り上げるために非現実的な能力がつきものです。
能力の名称も漫画によって違います。
〇〇の実、ス○ンド、〇の呼吸など個性豊かな能力名がありますよね。
ファイアパンチでは、能力を「祝福」と呼んでいます。
この背景には、人間が神から与えられた奇跡と考えていますが、それは間違った解釈だったのです。
4巻でトガタは祝福の能力について、以下のように話しています。
祝福ってのは旧世代で作られたこの地球すべての空気に見えないよう漂っている銃やオーブントースターなんだ
引用元:ファイアパンチ4巻
祝福の答えは、旧世代が生み出した技術が空気中に残っており、人間に混じったものでした。
その答えを知らない人間たちは、神様からの贈り物だと勝手に信じていたということですね。
漫画の多くは、生まれつき能力を持っていたり、現実では存在しない何かを能力として考えます。
しかし、ファイアパンチの世界では全ての出来事に理由があります。
非現実的でありながら、現実的な理屈を持たせてくれるところは、他の漫画にはない作品の魅力だと感じました。
宗教が大きく関係する(ネタバレあり)
ファイアパンチの世界では、人々の多くが神様という存在を信じています。
あらすじでご紹介した通り、この世界は氷の魔女という祝福者の能力で雪と飢餓に覆われたと記載しました。
しかし、これはユダが作った嘘。
本当の狙いは、共通の敵を作って宗教で統率することだったのです。
実際には、世界が氷河期に入って、20年ほどで人類が滅亡するという残酷な運命が待っていました。
(出典元:ファイアパンチ 集英社)
現実逃避のようなユダの考えでしたが、教養のない人間に希望を持たせるには十分過ぎる嘘だったのです。
作中では、べへムドルグから奴隷を開放したアグニも、神様と崇められて新しい宗教が生まれます。
その後、人々はアグニのことを都合の良い神様だと考えるようになり、生きる希望としました。私たちが生きる現実でも、仏教やキリスト教など様々な宗教がありますよね。
「極楽浄土がある」、「祈れば救われる」など人は昔から何かしら希望を欲しているのです。
ファイアパンチでは、人間は何かにすがりつくことでしか生きていけないというメッセージを作者が伝えたかったのだと思います。
バトルが激アツ!(リアルに燃えてますw)
ファイアパンチでは、熱いバトルも目が離せません。
ちなみに主人公のアグニは、以下のようなチート級ステータスを持っています。
- やられても一瞬で回復
- 身体の炎で打撃無効
- 物に炎をつけて遠距離攻撃(一撃)
- ファイアパンチ(一撃)
強い敵が現れても、回復してすぐに反撃。
下手に触ると炎が燃え移ってオワコン。
触れないように遠隔操作して戦う敵もいましたが、 燃えた手を投げつけて終了。
もはや誰が勝てるんだって話ですよね。(笑)
最初はアグニを応援していたんですが、バトル中は相手が可哀想になってきて「もう許してあげて(汗)」と思いました。
それだけアグニの復讐心は強かったということでしょうか。
ほかにも個性の強いキャラ達の戦いっぷりは見どころなので、ぜひ注目してご覧ください!(笑)
まとめ
今回は、ファイアパンチについて詳しくご紹介させていただきました。
この漫画は、ストーリー、キャラクターともに個性的です。
しかし、ありきたりな展開でないことは保証します。
私は今まで多くの漫画を読みましたが、ファイアパンチはベスト5に入る面白さでした。
何度も読み返すことで、新しい面白さを見つけることができるので、普通の漫画に飽きたという方にはオススメの作品となっています。
評価が分かれる作品ですが、印象に残る漫画になることは間違いありません。
全8巻なので、連休や暇な休日を楽しむために一気に購入してみてはどうでしょうか!